No rain,No rainbow
「お待たせ、しました」

ミルクティーの缶を差し出してくれる律さんが、いつの間にか隣にいて、

「あ、もう終わったんですか?」

「はい。さっきのあなたの応援が効いたから、予定よりもだいぶ早く終わりました」

なんて、いたずらッコの目。

共犯者の目。

ふふ。

ふたりで目を合わせて笑う、シアワセな午後。

「なにを、見てたんですか?」

律さんの目線は私の手元を見ている。

「あ、スタッフの方が下さって」

律さんに、リングのカタログを差し出した。


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