No rain,No rainbow
「…これ、どうしたの?」

私の薬指に嵌る指輪を、くるくると回しながら聞く、律さん。

わかっているくせに、これはわざと聞いてるな。思いながらも、返事を返す。

余裕のふりで。

「うん?貰ったの」

「誰に?」

…誰に?って…、

「…す…好きなひと、に…」

最後の方は、小さな声になりすぎて聞こえなかったかもしれない。

それでも律さんは、私の言葉を逃さずに聞こうとしてくれる。

「ふーん?それって、どんなひと?」

「……、」


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