ウソツキハート
「じゃあさ、外れたらどうする?」
頬杖をつきながら、少し意地悪そうに言うあらた。
「…なんでも、聞くよ?あらたの言うこと。」
そんなカケがなくたって、あたしはあらたの思い通りに動くのだけれど。
「ふーん。」
興味がないのか、薄いのか。自分で問いかけたくせに、そんなあっさりした返事を返したりする。
どれだけあらたと一緒にいても、カラダを重ねても。
あたしはきっと、あらたに近づくことは出来ない…。
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