婚約破棄をお願いしたら、年下御曹司様の溺愛から逃げられません!
好き?



「……大丈夫? 目、隈あるけど」

「あははっ……だ、大丈夫だいじょーぶ」


 私、光島夏帆。あの日から寝不足です……。


「大丈夫そうには見えないけど」

「大丈夫だと、思ぅ……」

「声ちっさいなー……もしかして、好きになっちゃったとか?」


 ……なっ! そんなわけっ


「そんなわけない――」

「図星でしょ?」

「だから――」

「夏帆、今顔が真っ赤よ」


 ミルにそう言われて体の体温がブワッと上昇して熱くなる。


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