もう⋅⋅解放⋅⋅して⋅⋅⋅下さい

✮✮紬と伊織SIDE


「秋元?」
と、呼ばれて振り返ると
「えっ、相馬君?」
「やっぱり、秋元だ。
久しぶり、元気にしてた?」
「ほんとに。お久しぶりだね。
う〜ん、元気だよ。
相馬君は?」
「俺?俺は、かわらないよ。」
「うふふっ、変わった返事だね。」
と、言うと相馬君は頭をかきながら
苦笑いをした。

相馬君が仕事の途中の為
夜に食事でもとなりわかれた。
その時、連絡先を交換した。

相馬 伊織(そうま いおり)君
彼は高校二年生の時に
アメリカから転校してきた。
相馬君のお父さんが転勤族みたいで。

彼は、輸入雑貨に興味があり
私達は直ぐに仲良しになり
結月も含めて良く遊んでいた。

そんな相馬君と付き合うのは
自然の流れで違和感はなかった。
 
色々な事を知っている相馬君に
沢山教えてもらった。

それを含めて
高校の時も大学の時も
海外にも勉強に行った。
相馬君と一緒の時もあった。

大学の二年生の時に
相馬君は、アメリカへと
渡米した。

何度も二人で話した。
彼は、アメリカで学びながら
輸入雑貨の会社を企業したいと
その土台が出来たからと
話してくれた。
「紬との将来を考えていないわけじゃない。
だけど、紬には紬のやりたい事がある
だから、俺は紬を縛らないよ。
二人が一緒にいる事が運命なら
きっと、そうなる。
だけど、紬、愛してる。
紬の夢が実現することを
願っているよ。」
私も伊織の事を心から
大切で大事に思っていたし
凄く尊敬もしていた。

この別れに納得しながらも
涙が枯れるのに時間がかかった。

その時も支えてくれて
私の夢の実現に協力してくれたのが
結月だ。

渡米した伊織事、相馬君と
しばらくは連絡を取りあっていたが
一年過ぎる時に
彼の電話に女性がでてから
連絡を取るのを止めて
彼を忘れるためにも
彼のデータは消し
同窓会にも参加しなかった。

そんな彼とアメリカで
再会するなんて·····
と、思いながら
彼との待ちあわせ場所へと向かった。
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