灼けるような恋の先。

違和感





翌日



今日から本格的に2年生が始まった。




と言っても1年の時とさほど変わらないんだけどね。




そんな放課後、灯が名前順1番で日直で日誌を先生のところに届けに行っている間私と晄は教室で待っていた。






「なーなー、暇だししりとりしよーぜ」



「え、めんど。いいよ」



「ふぅ!ノリいいね菫!しりとり!」






まだ教室に女の子集団と楓ちゃんが残っている中でしりとりを始める晄。



暇な時間にしりとりって小学生かよとも思うけど。






「りんごー」



「ゴーヤ」



「焼き芋」



「もちろん俺がいちばんイケメン」




「いやそれダメだろ…しかも最後ん、だし」



「えー事実だしなー!」







自分で自分をイケメンというイケメンほど鬱陶しいものは無い。






「てかちょっと便所行ってくるわ」



「はいよ」






御手洗もしくはトイレと言えって何度も灯と言ってるのに便所という晄はその顔面を行動と言葉遣いで台無しにしてるのに気づいてるのかいないのか。

多分気づいてないけど。





なんてことを私が思ってるなんて知らない晄はそそくさとトイレに向かった。






「私も行っとこうかな」






灯が戻ってくるまでぼちぼちだし私もいっておこうと、私も晄に続いて教室を後にした。






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