灼けるような恋の先。




るんるんと、浮かれつつ着いた温泉街は空気がすんでいて美味しい。







「よし!じゃあチェックインして風呂行こーぜ!」



「うん!」






いそいそと趣のある旅館にチェックインして、和風の部屋に感嘆の声を上げる。






「めっちゃいい、こういう和な感じ好き」



「だろ?俺のセンスいいだろ?」



「ばっちり」



「浴衣あるぜ、着よう」



「そうだね」






部屋に置いてあった浴衣に着替えようと、浴衣に手を伸ばすと樹は私の下着へと手をするする忍び込ませてきた。






「ちょ、お風呂は?」



「行くけどー、先に浴衣着る前にヤリたい。」



「もー、それしか考えてないの?」



「だって菫とセックス出来んのももうあと2ヶ月だろ?堪能してぇもん。
だから風呂でもヤるし、風呂上がりに浴衣着たままもヤる」



「めっちゃヤるじゃん」



「おう」






全く困った子だ。


なんて笑いつつも、樹が私に触れる手を拒むことをせず受け入れる。




残り2ヶ月。



期限があるのならこうして楽しむことが出来るからいいのかな。



これが少しでも樹の未来を明るくしてくれるなら私はなんだってしてあげるよ。






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