灼けるような恋の先。




「今日は俺ー、ちょっと面倒な仕事なんだよなぁ〜」



「そうなのか」



「あ、そだ!じゃあ今日は菫にも手伝ってもらおうかな仕事。金は奮発するぜ?」



「おう、いいよ、なんでも」






樹はヤリながら私を後ろから突きながらタバコを吸いつつそう言ってご機嫌にくくっと笑う。



樹はクラブの経営だとか、風俗の経営だとか、金のない女の子を風俗に紹介する仕事だとか、金のない男をホストにさせるだとか、クラブに来る金持ちを受け持ちの風俗でバンバン金使わせるだとか


そんな胡散臭い仕事をしてる男。






「金払いの悪くなった常連売ろうと思ってっから菫はそいつに色仕掛け頼むわ」



「了解、どこまでやっていいの?」



「んー、どこまででも。ただヤッたらそいつ半殺ししちゃうかなー!まぁ今ちょうどストレス溜まってっしいいけど」



「はいはい」






下衆なやつ。


なんて思いつつもその作戦にも全て手伝うから私も下衆か。




まぁ、こんな素性のしれない女をそばに置いて金も困らない住む場所を与えてくれるんだからいいし


なにより樹は灯とは遠く離れた性格だからあんまり思い出さなくて楽なんだ。






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