ペリドットの約束
第3章
お尻が痛い。何時間も列車に乗るとこうなるんだ……

イースティンの駅舎はピンクブラウンのレンガで造られていた。

駅舎を出ると、乾いた風が吹き、わたしの長くウェーブのかかった髪を揺らした。

同じ4月でも寒々としている首都と打って変わって、眩しい日差しに、頭がくらくらする。

< 50 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop