Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
「うーん……お城前のビュッフェの方が、なんでも食べられるからお得かな……」

待って。
そこは確かに僕も目をつけてたよ?
だけどね。

「ねえ綾香」

僕は、綾香のスマホを無理やり奪う。

「ちょっと!何するんですか!」
「……とりあえず、中……行くよ」
「あ、加藤さん!ちょっ!」

このままだと、僕の見せ場がないまま、綾香に主導権を握られてしまう。
確かに、最初しくじったのは……入場列で眠った僕なのかもしれない。
だけど。
このままでいいはずがない。
まだ決まったプランは……2つだけ。
それ以外は全部……僕が決める……!
そして綾香に

「涼介、大好き!!」

と、人前で言ってもらうんだ……!

Next Extra Fightに続きます
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