Extra Fight集 〜年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません〜
「あの……そのタンカーでこの人をあのベンチまで運んでもらえます?」
「え、救護室じゃなくてもいいんですか?」
「……いえ、大丈夫だと思います。この状態なら。ただ……また何かあった時はお声がけしてもいいですか?」
「分かりました。いつでもどうぞ」

こうして、居眠り彼氏をどうにかベンチまで連れてくることができて、彼が目覚めるのを待つ……という体制にはできた。

さて。これは想定外すぎるぞ。

「私がプランニングした方が……いいかもしれない……」

私は急いで、昨日は流し見程度だったあの秘伝ノートをバッグから取り出し、彼が目覚めるまで必死で暗記することに決めた。


何としても……今日1日を、そこそこ無事に終わらせるために……!


Next Extra Fightに続きます
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