一夜では終われない~ホテル王は愛しい君を娶りたい~
 頬を伝う涙を深冬のキスがすくい取って拭う間、彼の背中に腕を回して唇を噛む。

 私は深冬を信じている。

 彼の愛も、彼を愛する自分の心も信じている。

 しかし私たちの未来だけはどうしても信じられない。
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