お嬢様の憂鬱【上】











「――るな!―るな!!!」





重い瞼を開けると、





そこにはお母さんやお父さん、もう、この世にはいないはずの・・・お姉ちゃんがいた。







皆、仲良さそうにご飯を食べていた





「るな、食べないの?」




私がぼーっとしていると


姉の“なる”が言った





コク




小さく頷き、ご飯に手を伸ばそうとした瞬間、





いきなり視界が歪みはじめた






「うっ・・・」





気持ちわるい。





今までにないくらいの吐き気、めまいに襲われた






「たすけ・・・・・」






お母さんに手を伸ばそうとした





だけど



「え?なに言ってるの・・・?あなたなんて、いなくなればいい――いなくなれば――」







イナクナレバ――・・・?




私は




イラナイ・・・?
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