お嬢様の憂鬱【上】




ガチャ


あたしは扉を開けると



いつものようにニコニコした


はるとが立っていた




「おはよう」



「うん・・・」



あたしは、

目線をずらした



すると

「なんかあった??」



「・・・は?」


なんで??



と、思ったハズが

口に出てしまってたようだ



「ん−るな、いっつも悩んでるときって目ぇそらすじゃん。いつもはちゃんと見るのに――みたいな」



そうなんだ・・


あたしでも


知らなかったよ・・・




「うん、ちょっとね」



「そっか。言いたい時は、言えよ。そっちの方がすっきりするぞ」





「ありがとう」




あたし達はその言葉っきり

無言で学校まで言った



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