片恋
布団の中にいて、どれだけ寝直そうとしても、目が冴えてしまって、意識が無くならない。


『本当に好きだよ』


延藤くんの声が、頭から離れない。


「うう……」


顔が熱くて、ますます目が覚めてくる。

ベッドの上でうなって、体を丸める。


延藤くん、何時から駅にいるつもりなんだろう。

まさか、私が行くまでずっと待ってるなんて、そんなことないよね?
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