シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
***
「今日もギンは学校行かないの?」
今日もまた玄関で見送ってくれる彼に聞く。
「今日は一応行く予定ではある。後で行くけどな……まあ、学園の中で会う事はないだろ」
「……そっか」
詳しく聞きたい気もしたけれど、ちょっと遅くなってしまったから遅刻しないように早く出ないとならない。
それにまた聞く機会もあるだろうと思ってそのまま「行ってきます」と言って眞白とシェアハウスを出た。
「……そういえば、眞白は毎日迎えに来てくれるの? 家とは反対方向になっちゃうし、手間じゃない?」
昨日、今日と来てくれたのはわたしの荷物を届けてくれるためだと思ってたけれど、本当はわたしの護衛のためだったらしい。
何で護衛? とも思ったけれど、昨日の颯介さんの話を聞いた後ではある程度納得してる。
でも夜は夕飯も食べて行くから良いとしても、朝は遠回りになってしまうから面倒なんじゃないかな?
そう思っての疑問だった。
「んーでも義姉さんには弁当作って貰ってるし……」
「それは学園で渡せばいいでしょう?」
「まあ、そうだけど……」
歯切れの悪さに他にも何かあるのかと眉を寄せる。
「今日もギンは学校行かないの?」
今日もまた玄関で見送ってくれる彼に聞く。
「今日は一応行く予定ではある。後で行くけどな……まあ、学園の中で会う事はないだろ」
「……そっか」
詳しく聞きたい気もしたけれど、ちょっと遅くなってしまったから遅刻しないように早く出ないとならない。
それにまた聞く機会もあるだろうと思ってそのまま「行ってきます」と言って眞白とシェアハウスを出た。
「……そういえば、眞白は毎日迎えに来てくれるの? 家とは反対方向になっちゃうし、手間じゃない?」
昨日、今日と来てくれたのはわたしの荷物を届けてくれるためだと思ってたけれど、本当はわたしの護衛のためだったらしい。
何で護衛? とも思ったけれど、昨日の颯介さんの話を聞いた後ではある程度納得してる。
でも夜は夕飯も食べて行くから良いとしても、朝は遠回りになってしまうから面倒なんじゃないかな?
そう思っての疑問だった。
「んーでも義姉さんには弁当作って貰ってるし……」
「それは学園で渡せばいいでしょう?」
「まあ、そうだけど……」
歯切れの悪さに他にも何かあるのかと眉を寄せる。