アラサー女子には、もったいない。

11月中旬。
寒さを紛らわせるために
ダッシュで下へと向かい
準備するのが私流。


「ちょっと…!朝から、その
バタバタするの止めてくれない?」

もう、朝の恒例となっている。

その声の主は、眉間にしわ寄せながら、
父と弟の弁当を用意している母だった。



もうすぐ、アラサーを
迎えようとしている私は、実家暮らし。

私、妹、弟、父、母

5人で暮らしいている。

大学生の頃に
1人暮らししようかな…と
試みたものの、実家から学校まで
さほど遠くもなく、
出る理由もなかったため
そのまま、居座り、
気付けば、こんな年になっていた。
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop