また、君に会えるまで。
いつもの日々


いつも通りの朝。


電車の窓を流れる景色は、いつも見ている見慣れた景色だ。


何一つ変わらない日常。


でも私は結構変わらない日常が好きだ。


西条茉冬(さいじょうまふゆ)、17歳。


私は電車に乗って20分程の高校に通っている、ごく普通の高校三年生だ。


朝は基本的にはいつも1人でイヤホンで音楽を聴きながら電車に揺られるのが日常だ。


「あ、おはよう茉冬。」


だけどたまにこうやって駅でばったり会ったりすると一緒に学校まで行く人がいる。


入間咲夜(いりまさくや)、私と同じ17歳で、私の幼なじみだ。


「おはよう咲夜。」


私はイヤホンを外して咲夜の隣に並んだ。


小学校の頃は私より背が小さかったのに、今では咲夜の方が大分高くなってしまった。


時の流れって早いなぁと、その度に感心してしまう。


「咲夜背伸びたね。」


「え、そうかな?」


咲夜にそう言うけど、本人は気づいてないみたい。

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