2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」
「てか…朱雀君のメンタルも心配ですよね…。」

誹謗中傷…かぁ。

スゥは、平常心でオーディションを受け続けることが出来るのか…?

「でも、救いなのは…朱雀君のことを叩く人もいれば、推しの子たちは逆に結束してるっていうか…。
朱雀君を守りたい!!
悪いのは女の方だって…。」

うん。

私は頷きながら…深いため息と共に自分の唇に触れてみる。

この指先よりも…温かくて柔らかい、スゥの唇の感覚。

色々と紛らわせてしまったけど…

私は心の中で、首を振る。

忘れよう…なかったことに…。



「ねぇ…心ちゃんっ…。」

「はい?」

「もし、推しが…ウンビョン君に恋人がいたらどうする?!」

「無理です。」
心ちゃんは、秒で答える。

「結婚…したら?!」
すでに…恐る恐る聞く。


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