わがままシュガー



あの後、佐藤は夜の九時過ぎには帰って行った。

「ちゃんとベッドで寝ろよ」と、私に釘を刺して。





寝て起きて朝になったら、とてもすっきりしていて、お肌もぷにぷにしたままで。

なんだかいつもと違って、すがすがしい朝のような気がした。










『みんなー!動物園行っこー!!!』



なんていうメッセージがグループのトークに受信されると、私は時計に目を向ける。

時刻は八時を少し過ぎたところで。

決定事項のように鞠からのメッセージが届いたということは、先に佐藤の予定は確保済みということなんだろう。



動物園か……。

めんどくさい半分、けれど行かないなんて選択肢はない。

なんだかんだで私も、四人での時間を大切にしているから。



元気いっぱいですぐハメを外す鞠がいて、それを一緒になって騒いでいる様に見えて実はそばで無茶しないようにフォローしている佐藤がいて、その二人を見守りながらグループのリーダー格でいる緑がいて。

怠惰だけど、四人でいる時間がなんだかんだ好きで、緑とため息をつきながらも世話を焼きたがる自分がいて。



そんな時間が、当たり前のように毎日流れていることが、幸せだから。
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