音に祈りを!歌に願いを!
「……凄い……難しい譜面なのに、フルコンボ……」
「初見でフルコン出来た……この曲は、簡単な方だからね」
3曲遊んだあと、僕はカバンを肩にかけると悠の方を向く。
「……悠も遊んでみる?このアーケードゲーム」
僕は、さっきまで遊んでいたアーケードゲームを指さした。
「……うん」
「分かった。俺、別の音ゲーで遊んでるから終わったら来て」
僕は、そう言って隣にある音ゲーに移動する。
この音ゲーは、さっきまで僕がしていた音ゲーとはまた違ったタイプの音ゲー。
さっきまで僕がやっていたのは、画面の上から降ってくるノーツを鍵盤を操作して取るタイプの音ゲーで、今から僕がやるのはボタンを押してノーツを取るタイプの音ゲーだ。
僕はカバンを近くのカバン置き場に置くと、音ゲーを始めた。
「……びっくりしたよ。まさか、陽音があんなに音ゲー上手いとは思わなかった……」
「……そうかな」
僕の隣を歩く悠の言葉に、俺はそう答える。
「……君たち!危ない!!」
僕らが会話をしてると、近くから声が聞こえて声がした方を向いた。
「……っ!」
次の瞬間、脳内に謎の音楽が響く。その音楽は、結構暗くて不快なものだった。