獅子組と私
「信じる…か……!」
「そうよ!
絶対に、私のところに帰ってくる!
帰ってきたら抱き締めてもらおうとか、ワガママ聞いてもらおうとか考えてた!」

「そっか!そうだよね!」
椎那も、二人に微笑み返した。


「失礼します!」
店員が入ってくる。
「何?」
「あれ?キング達は?」
平井が入ってきた。

「まだよ」
「そうすか?」
「えーと…“清美ちゃん、この人誰?”」
椎那は小声で、清美に耳打ちした。

「あ!そうか、キングは全然会わせたことないのよね?
一部の仲間にしか……!」
「うん」
「平井って言って、一朗が弟みたいに可愛がってる子。
私達より一つ年下で、傘下のチームリーダーよ」
「こんばんは!伊瀬 椎那です。平井さん、よろしくお願いします!」
頭を下げる椎那。

「か、可愛い…////」
「他のチームの方はいないんですか?」
「あ…VIPルームの外にいますよ」
「そうなんですね。じゃあ…挨拶に行かなきゃだよね」
椎那はVIPルームを出ようとする。

「椎那!」
「え?清美ちゃん?」
「ダメよ!ここから出ちゃ!」
「キングにここから出ちゃダメって言われたんじゃないの!?」
「琴子ちゃんまで……!でも、飛鳥くんの仲間だよ?挨拶くらい……」

「「ダメよ!!」」
清美と琴子が、声を揃えて言った。

「わ、わかった。じゃあ…飛鳥くんが帰ってきて、挨拶するね!」
「うん」

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「ところでさ!この前はどうだったの?」
平井が一度VIPルームを出ていき、今は女性三人だ。

「え?」
「勝負下着!」

「━━━━/////!!?」
途端に顔を真っ赤にする椎那。

「この分だと、凄かったみたいね!」
「顔が熱い…////」
「フフ…可愛い~!」

「ねぇ、キングって凄いの?」
「へ?」
「哲士も凄かったから!一回じゃ終わらないし!」
「あ…飛鳥くんも、そうかな…!」
「道彦もでしょ?」

「そうね。喧嘩してきた時は、反動が凄いかも?
失神したことあるわよ!私」

「「私も!」」
清美の言葉に、声を合わせて賛同する椎那と琴子。

「え?琴子ちゃんも?」
「椎那もなんだ!」

「「「獅子組って、色んな意味で凄いよね……」」」
ハモる、三人だった。
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