詩集『言葉の花束』

くちづけ

花を散らすように
キスの雨を降らせる

花でいっぱいになって
ふたりで小鳥みたいに
つつきあっている

ふたりを隔てる皮膚は
ペチコートより薄く
レースのように柔らかい
わたしはその上から優しく愛撫する
それは愛しい1枚の生地

小鳥は無邪気に飛び回り
夢を見たり ためいきをついたりする
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