クラスの男子が全員、元カレだった件
汚いって一瞬思ったけど、青山碧のその真剣な目が私に刺さって、とても言えなかった。
「あんた、三島志麻と付き合ってるとき、ずっと死んだ魚のような目をしてたんだよ? ゾンビみたいだって思った日もある。私嫌だよ? またあんなあんた見るの」
その目は潤んでいて、私は青山碧が本当に私のことを想ってくれてることを知った。
「ありがとう、碧。でも、大丈夫。大丈夫だから」と私も洗っていない手で、自分の肩に乗った青山碧の手を降ろした。
「もし私がもう一度、志麻くんと付き合うことになっても、碧の相手はしてあげるから」
「ちっともわかってない!」