クラスの男子が全員、元カレだった件




ただ、そんなこと、元カノの私が気にすることじゃない。


坂井海が自分で考えて、自分で決めればいい。


でも、それでも、やっぱり気になる。


坂井海は一体誰に対してプレゼントを贈るのだろう……。


「ねえ……そのプレゼント、誰に贈るつもりなの?」


赤面。


まさかこんなところで、思ったことを口に出してしまう癖が出てしまうなんて……。


「誰って……え? 違うの?」


と坂井海が立ち止まって言った。


「違う?」


「いや、合ってると思うけど……」


「何が?」


「何がって……え?」


どこかイマイチ会話がかみ合わない。



< 350 / 406 >

この作品をシェア

pagetop