クラスの男子が全員、元カレだった件




しかし、昼休みになって、高橋隆人はやってきた。


ここでも期待を裏切られたか、と頭を抱えようとした瞬間、その手を高橋隆人に掴まれ、


「ちょっと来い」


とそのまま教室の外に連れ出された。


私の手首を掴む、腕まくりをした太い腕。青白い血管が、何本も浮き出ていて、ああそうだった。私はこの腕に惚れたんだったと思い出す。


あれはそう、暑い暑い夏の日の夜。



< 52 / 406 >

この作品をシェア

pagetop