彷徨う私は闇夜の花に囚われて


「紅バラさん、ありがとうございます」

『どういたしまして』


今回だけじゃなくていつも力になってくれる紅バラさん。


男の子が苦手だと言うと、言い寄ってくるリスナーさんを追い払ってくれた。


なにを話せばいいかわからないで黙ってしまったときは、誰にでも通じるような話題を提供してくれた。


見知らぬ誰かと繋がる楽しさ、配信の存在や方法を教えてくれたのも紅バラさんで。


私にとって神様みたいな存在。


私を見守り、導き、包み込んでくれる。


尊くて憧れで手が届かない……いろんな意味で遠い存在。


本当は“男の子”という垣根(かきね)を越えて、図々しくも近づいてみたい特別な人だけど。


……私にそんな勇気はない。


それに、味方なんていないと思っていた私に頼もしい人がついてくれるだけでも十分なこと。


これ以上なにかを望んだら、きっとバチが当たってしまう。


だからね。私の中にあるそわそわとした浮いた気持ちは、下の方にぎゅっと抑え込んで見えないようにしてしまおうと思うんだ。



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