約束の指にキスして。
健司は、自分のお膳を持ってアタシの前まで移動してきた。

旅館内の大広間。
綺麗に並べられた列から一人だけ飛び出た健司はかなり不自然。

健司に言われた匡ちゃんは、ちょっとだけ肩をすくめて、またアタシのお膳からオカズを持っていく。

匡ちゃんは、この旅館でお兄ちゃん達と合流する予定を日本に来る前からお兄ちゃんと約束していたらしく、1週間前から止まっていたらしい。

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