約束の指にキスして。
『そんな怖いかおしないで、瑛梨。今日はコレを届けにきたんだ。』

レオさんが小さな袋をアタシに差し出した。

中には、小箱が3つ。

一つは、以前みたものだった。

『今ね、桔平はボクの元で働いているんだ。アイツはアクセサリープランナーとして才能がある。』

『え…。桔平は結婚したんじゃ…?』

『あと1年待ってくれる事になったんだ。挙式は今年の9月。桔平の誕生日の日に。それまで自由の身だって言うから、僕の店にいるんだ。』


健司がアタシに近づいて、マジマジとレオさんをみる。
何の話だか分からない、と言うような顔でアタシを見る。



指輪といえば。
最近、レオさんのアクセサリーブランド、《wish.》は世界的に有名なブランドになりつつあった。

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