キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
聞き間違いだったら良かったのに──
「告白のことも、知りたいって言ったことも……全部」
思い過ごしだったら良かったのに──
「忘れて……って言うのは寂しいから、これからは考えないで」
だけど、一言一句、丁寧に言うから──
なんの思惑もない、言葉そのままの意味だって思い知らされる。
「ごめんね」
残酷なほど優しい声色で囁くと、日南先輩は去って行った。
去り際に残した風がひどく冷たく私の身体を刺す。
私は、ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。