No rain, No rainbow-ナナイロのシアワセ-
手のひらに乗せられているのは、白いリボンが掛けられた、淡い黄色の見慣れた正方形の箱で。
律さんの手のひらにも、リボンまでまったく同じ箱が乗っている。
「「…え…、」」
揃った声で、お互いに驚いた顔でお互いの顔と正方形の箱を見つめている。
「…まさか…」
「…まさか、ね…」
開けてみます?
開けてみようか、
お互いに、視線が右往左往していて、こんな状況が可笑しくて笑ってしまう。
見ると律さんも笑っていて、手のひらにちいさな箱を乗せたまま片手で作った拳をくちびるに当てて、ふふふ。笑い合う。
シアワセ、シアワセ、シアワセ。
・
律さんの手のひらにも、リボンまでまったく同じ箱が乗っている。
「「…え…、」」
揃った声で、お互いに驚いた顔でお互いの顔と正方形の箱を見つめている。
「…まさか…」
「…まさか、ね…」
開けてみます?
開けてみようか、
お互いに、視線が右往左往していて、こんな状況が可笑しくて笑ってしまう。
見ると律さんも笑っていて、手のひらにちいさな箱を乗せたまま片手で作った拳をくちびるに当てて、ふふふ。笑い合う。
シアワセ、シアワセ、シアワセ。
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