雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
津田さんが朝陽さんの肩をポンと叩くと、朝陽さんはため息をついていた。
「分かったよ。じゃあ、月曜日行くから」
「宜しくっ!」
津田さんと万里さんは帰って行った。

「美咲、ホテルに帰ろっか」
「朝陽さん、マーライオンが見たいんですけど・・・」
「・・・今日見たいの?」
「友達に、夜のマーライオン・パークいいよって聞いたことがあって」
「まぁ、乗り換えも無いし、散歩がてらに行こうか」
朝陽さんと手を繋いで、オーチャードの駅に向かった。
「迷子にならないように手、離すなよ」
朝陽さんと離れないように、電車に乗り、駅に着いてもしっかり手を握っていた。

公園の入口に入った時
「ちょっと待って。津田からだ」
朝陽さんは電話をしながら、人通りが少ないところに行った。
私は、朝陽さんを確認し、しばらく目を離して風景を満喫していた後、電話をしたままの朝陽さんが歩いて行くのが見えた。
「朝陽さん、どこまで行くんだろう」
私は朝陽さんの行く方向に付いて行った。

★やっぱり美咲はほっとけない ~朝陽★

津田から電話が掛かって来た時に、周りが騒がしく、聞こえにくかった。
美咲を確認して、少し離れた所で話をしていて、ふと見ると美咲がいない。
「・・・津田、ちょっと切るわ」
「どうしたんだ?」
「美咲がいない」
「えっ?俺、行こうか?」
「いや、そう遠くには行ってないから大丈夫だ。また連絡する」
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