愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
受け入れてほしいと言いながら、伝えることをしてこなかったのに。
「春香」
欲張りで、子供じみた私の本音を聞き、ユキは静かに私の名前を呼んだ。
名前を呼ばれ頰に触れられても、私の涙は止まることはなかった。
ユキは優しく私の目尻を親指で拭う。
「まだ泣く?」
「うっ……ごめ、止まらない」
「ううん、謝らないで」
テーブルを挟んだところにいたユキは、横に移動しその場から私を見下ろしている。
そして泣く私の頭の後ろを掴み、自分のお腹に押し付けた。