愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜



 あのあと、しばらく抱き合ったままだった僕達は、そのままベッドに倒れこみ眠りに落ちてしまったらしい。
 まだ薄暗い朝方に目が覚めてしまい、僕をぎゅっと抱きしめる春香の腕を解き、顔を覗き込む。



「……はるか」



 寝息を立て、すこやかに眠る春香を見て、ググッと何かが込み上げてくる。


「(…………キスしたい)」



 今までは、寄り添ってくれる誰かが欲しかった。でも今は何かが違う。
 春香がいい、春香の隣で寄り添っていたい。こんな気持ち、初めてだ。



「(でも、我慢……)」



 春香の嫌がることはしたくない。
 込み上げる何かを抑え春香を抱き寄せると、僕は再び目を閉じた。



***
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