愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜
「有休を貰えたから、こっちの同僚に会いにきた」
「……そうなんだ」
「そっちは?仕事帰りか?」
「うん」
そっか、だからここに居たんだ。
納得して動揺が治ったのと同時に、あることに気がつく。
「(あれ?何だか普通だ)」
振られた時には悲しかったし死にたくなった。
自分の今後の人生を深く考えてしまうくらいにとても大きなショックを受けたのに、今こうして秀人と向かい合って普通で居られる自分にとても驚く。
それもこれも、過去をうまく消化できたのはユキのおかげだ。