すずの短文集
私はただ歌う
私はただ、歌を歌っていられればよかった。

たった一人で、自分の好きな歌を好きなだけ。

誰かとじゃなくて、上手い下手じゃなくて、ずっと一人でもそうしていたかっただけ。

争うなんて嫌い、ライバルなんていらない。

誰か一人でも、
「お前の歌って何か良いな。」
って思ってくれる人がいてくれたら良いなと思うだけ。

本当に私の歌を気に入ってくれる人がいたら、その人に私らしくお礼をしたい。

理解してくれない人しか周りにいなかったら悲しいけれど、そうしたら見てみないふりして大人しくやり過ごすから…

私は別のところにズレて一人歌うから…

うまくいかない日もあって、頑張れたなって思える日もあって、それで落ち込んだり調子に乗ったり、

そんな日が繰り返されながらでも、ずっとずっと歌を歌っていたいから…

だから私は歌う。
私の思う限り、私らしく、ずっと。
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