想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
職場へは上司にだけ結婚する予定があることや、妊娠していることを報告した。
まだ安定期に入るまでは周りに内緒にしてほしいという二人の考えをくんで、今はそっとしてくれている。

「ちょっと休憩」
「おう。」
作業中、体調が悪くなったり疲れると恵理は自分からソファに移動する。
「どうした?」
立ち上がる恵理に合わせて宏貴も立ち上がる。
「うーん。ちょっとお腹が張ってる感じ。集中しすぎちゃったかな。」
恵理をソファに座らせると、宏貴は慣れた手つきで靴を脱がせて、恵理の体をソファに横にする。
お腹に毛布を掛けて、そっとお腹を撫でる。

「今日は仕事つめてたからな。俺、あと1時間くらいで今の作業終わるから、そのあとデザインの差し込み作業する。」
「ありがと」
宏貴のフォローを今はありがたく応じる恵理。
無理はできないと自分に言い聞かせて折り合いをつけながら向き合う恵理に宏貴は気付いている。
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