想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「自然に体の外に排出されれば必要ありませんが、5日後、この書類にサインをして持参してください。いちを全身麻酔の手術になりますから、交通手段はご自分の運転ではない方法でお願いします。手術のスケジュールは紙に書かれていますので、あとでお読みください。わからないことがあればいつでも連絡くださいね。点滴が終わるころに来ます。」
看護師も遠慮がちに説明をしてから、静かに病室を出て行った。

「恵理」
ふたりきりの病室。

恵理は泣きすぎて過呼吸気味になっている。
宏貴はたまらず恵理の体を起こして抱きしめる。

「悲しいよな。つらいよな。一緒だ。俺も、一緒だ。」
一人じゃない。
そう言いたい。いつだって隣に居る。

嬉しい時や楽しい時じゃない。
苦しい時もつらい時も一緒にいると誓った。
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