想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~
「一橋も終わったら来るようにメール入れとくか。」
話はどんどんと進み、恵理はちょうどすっきりとしたい気分だったこともあり、いつもはあまり参加しない飲み会に参加することにした。


同期入社の社員5名と共に来たのは、会社の近くのレストランだった。
宏貴とも食事に来たこともあるレストランは若い世代の客層が多い。

「美園はビールだろ?」
「うん」
恵理はお酒は飲めるほうだ。
宏貴はそれ以上に飲める。どれだけ強い酒を飲んでも全く顔色も変わらない。
よく取引先との飲み会があると、お酒の話題で人と繋がれる宏貴。
恵理はのめるほうではあっても、はめをはずして飲むのは宏貴とふたりの時だけだ。

飲み会に参加すると決めて、いざレストランに来ても、体調が悪いことを知っている宏貴に叱られるんじゃないかと気が気じゃない恵理は携帯電話の電源をオフにした。
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