タングルド
気がつくと日がすっかり傾いている。

うわっ、寝落ちしてた。でも、こういう自堕落な休日もいいかもしれない。
身体を起こしてぼんやりしているとサイドボードの上に置いてある紙袋が目に入った。

手に取って中に入っている皮の手袋を見つめる。
明後日、茂に渡すはずだったバレンタインのプレゼント・・・

秘書課の中で義理チョコはやめようという事になっているので、毎年私が渡しているのは常務と茂だけだった。
恋人になって二度目のバレンタインは、行き所に困った手袋だけが残った。
自分が使うにはゴツいし、父に送ってしまおう。

賢一は・・・2ヶ月という期限はあるけど期限内は恋人なんだし何かを贈ってもいいよね。

仕事帰りには買えそうも無い為、急いで着替えて街にでた。
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