非常勤講師と受験生
『これにて第四十五回、篠崎花火大会を終了致します』

そうアナウンスが流れ、会場に居た人々は流れるように会場を後にした。

私はまゆちゃんに『先生と一緒にいるから先に帰ってていいよ』と送り、先生と篠崎神社の人の居ない場所へと向かった。


「先生?なんであんなとこに居たんですか?」

「あぁ、校長からの命令で見回りをしてたんだがな」
「A組の男子共が俺に絡んできてよぉ」
「それが辛くて逃げてきた」

「はぁ、それは慰めた方が良いのか悪いのか………。」

「そこは慰めてくれよぉー」


そう言うので、私は先生の頭を撫でてみた。

「ありがとな。」そう言って撫でていた私の手を握り、私の唇へと軽い口づけをした。

それはチョコバナナの甘い味がしたのであった。
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