パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
 信じてくれるか?
 ルイの目はそうわたしに語りかけているようだった。
 わたしは彼の腕をぎゅっと掴んで言った。

「ごめんなさい。つらいことを思い出させて。でもありがとう。話してくれて」

 ルイはそっと微笑むと、ゆっくりと顔を近づけ、優しいキスをくれた。

 唇を離し、彼の胸に頭を預けながらわたしは言った。
「ルイ。今度の休みにロザリーさんのお墓詣りに行きたい」
「ああ、そうだな」

 静かな口調でそう言うと、ルイはグラスに残っていたワインを飲み干した。
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