パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
「なんだ?」
「失礼します。マダム・デュボアとおっしゃる方がお見えですが」

「えっ、マダムが?」
「テレーズが?」
 ジャンとわたしは同時に驚きの声を上げた。

「お邪魔するわよ」
 マダムは秘書の返事を待たずに、ずかずかと入ってきた。

「ジャン。お久しぶりね」
「テレーズ……どうしたんだ、急に」
「ルイから、わたしの可愛い教え子がジャンにイジメられてるって聞いて、駆けつけてきたの」

「なんだって? だからと言ってテレーズがわざわざ――」

 マダムはジャンの言葉を遮った。
「ジャン。この子はすごいわ。わたくしの学校、開校以来の逸材よ」

 あれ、この間はたしか、10年ぶりの逸材って言ってた気が……マダム、だいぶ話、盛ってますけど。
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