パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
 あとはもう、ひたすら調合。
 文字通り、寝食を惜しんで、自分の思い描く香りを生み出すことに没頭した。

 アトリエなんか持っていないので、作成には学校を使わせてもらった。
 これがわたしにとっては、何よりの助けとなった。
 疑問を感じたり、行き詰まったりしたとき、経験豊かなマダムのアドバイスが瞬時にもらえる環境というのは、本当にありがたかった。

 もし、わたしがひとりで作業していたら、とてもじゃないけど、この短期間に3種類の香水なんて作れなかった。
 本当に、マダムにはいくら感謝してもしたりない。

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