国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜

文化祭デート

 キスってこんなに苦しいものなんでしょうか?


 初めてキスした時と違って長くて身体が蕩けてしまいそうでした。息っていつのタイミングで吸えばイイのでしょうか? ずっと唇をとじているから吸えないし、まだまだ私には色々ハードルが高そうです……


「羽花?」


「はいぃぃぃっ!」


 名前を呼ばれただけなのに心臓が飛び出してきた。


「教室戻ろっか」


「あ、そうですよね、私急に飛び出してきちゃいましたし……よく考えたらとても大変なことをやらかしてますよね、私。皆さんに多大なるご迷惑をお掛けしてしまってるんじゃ! い、いそいで戻りましょう!!!」


 その瞬間着ていた和服のポケットか震えだした。明日香さんと表示されている。


「はわわわ、ついに電話がきてしまいましたっ! も、もしもしっ!」


「あ、羽花〜? 店のほうは結構落ち着いてきたからそのまま休憩にはいっちゃていいよ。会長とラブラブ文化祭デート楽しんできなよ!!!」


「ええ!? ちょ、ちょっと明日香さんっっ」


 ツーツー、……電話が切れてしまった。ラブラブ文化祭デートって、そ、それはしたいですけども……

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