国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜
 骨折したのは予想外だったけど結果羽花と急接近できたから俺にとっては嬉しい怪我だった。でも怪我を理由に今は羽花を引き止めているだけでこの怪我が治ったら羽花はまた一人の世界に戻ってしまうんだろうか。そしていつか羽花の可愛さに気づいた男が羽花の近くに現れてしまうんだろうか。


「それだけは絶対に無理だ」


 あの可愛い笑顔を他の男に見せると思うと、あの綺麗なうなじから他の男が匂いを嗅ぐと思うと、あの柔らかな身体を他の男が抱きしめると思うと、嫉妬と独占欲で狂いそうになる。


 いつか羽花の可愛さに気がつく男が現れるかも知れない。


 そんな男が現れる前になんとしてでも羽花を俺だけの女にしたい。

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