きみの青
 フェスタ当日の日曜日。いつもより早く起きて出かける準備を始める。天気は快晴。野外イベントには持ってこいの好日だ。

 でも僕の心はどんより曇っている。早希への疑念と不信、そしてそれを彼女にぶつけられない不甲斐ない自分に、気持ちがずんと重く感じる。
< 154 / 242 >

この作品をシェア

pagetop