政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「清華」

「……はい?」

先にソファーに座った零士さんが私に腕を広げた。

「ん?」

戸惑う私へ向かって、彼が笑顔でさらに腕を広げる。
これってもしかして、……ここにおいで、ってことですか?

「ええっとー……。
……はい」

キラキラした目で見られ、断りきれずにその膝の上に素直に座った。

「あらためて。
……ただいま」

ぎゅーっと力一杯、零士さんに抱き締められた。
それでなんだか、……気持ちがふわふわする。

「おかえりなさいませ」

私も腕を伸ばして抱き締め返す。
零士さんの腕の中は温かくて、心地よかった。

「俺がいないあいだ、なにをしていたんだ?
実家へ行ったんだろ?」

私を膝にのせたまま、零士さんが聞いてくる。

「お義父さまもお義母さまも、とてもよくしてくださいました。
夕食もごちそうしてくださって」

「そうか。
清華が父と母と仲良くなるのは、俺も嬉しい」
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