冬の春

私はさっきから、幸太に謝ってばかりだ。

いつもは私が幸太に説教しているのに、今日はあべこべだ。

でも、こうして心配してくれる幸太に感謝。

やっぱり、幼馴染みはいいなぁ。



「でもね、なんかスッキリしてるんだよね」


私は強がりでもなく、本心からそう思った。


「どーして?」

「綺麗な朝陽を見られたから、かな?」

「お前って単純だな」


と幸太は微笑んでコーヒーをすすった。


「まぁねぇ」

 
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