アンドロイド・ニューワールド
…そういえば、私。

あの生徒会長のお名前すら、聞いていませんでしたね。

ずっと生徒会長と呼んでいましたから。

名前を、聞こうとも思いませんでした。

彼はつまり私にとって、そういう存在だったということなのでしょう。

それでも。

彼を突き放してもなお、私の中の喪失感は消えません。

当たり前です。

この喪失感の原因は、生徒会長ではなく。

私の、大事なお友達にあるのですから。
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